英語レッスンのこと。


英語オンラインレッスンの備忘録。


強制ではないけれど、レッスン相手の皆さんに

できたらやってみてほしい、とお願いしている

ことがある。それは、


1日1英文を書く


ということ。短くても長くてもいい。

とにかくまず1文。


そして、自分が「伝えたいこと」もしくは

「口に出して話したいこと」を想定して。


わからない単語は辞書引きはOKだけれど、

例文コピペはNGというルール。


この日々の積み重ねは大きい、と、

この1〜2ヶ月続けてくれている人たちの

書く内容を見ていて実感する。


「書けることは、いつか口から出せることになる」


という持論に基づいている。


わたしは帰国子女ではなく、

日本で地元の中学に通い、

おそらく成績は常に中の上あたりの感じで、

高望みで志望校を決めた高校受験は、

希望校ALL NGで滑り止めの私立の女子高へ。


高校も好きな英語以外はほぼ勉強せず、

地元の短大英文科へ。そして

「1年で帰ってくる」と親を騙し、

卒業後に海外へ飛んで4年居続けた。


よって海外に出るまでは、

そこそこ地道かつ一般的なやり方で

英語は学んだクチなのだ。

そしていざ語学学校へ通い出してみて、

特に、語彙の乏しさと表現力の稚拙さに

泣きたくなる日々を過ごすわけで、

その時出会った先生に、


「どうやったらもっと高等(Academic)な

英語が使えるようになるのか教えてほしい」


と懇願した。そしてこの先生(女性)が、

「わたしに任せなさい」と言わんばかりに、

お願いした当日から宿題を出してくれた。


毎回、小さめの新聞記事の切り抜きを

コピーして渡してくれる。やることはただ1つ。


"その記事内容をすべて『自分の言葉』で書き直す”


というもの。英語では、Paraphraseと呼ぶ。

そして、


「わからない単語は全部英英辞典で

調べて意味を書き出しなさい」


と言われた。


途方にくれた。


知らない単語よりも知っている単語を

数える方が早いのだから。


始めた頃は、1つの小さな小さな記事に

一体何日かかっただろうか。


そして提出すると、先生が添削をして戻してくれた。


半年は、このエクササイズを続けたと思う。


これ実はすごいエクササイズだなあと思う。

英語千本ノックみたいなものだと思う。


ー読解力強化

ー語彙・イディオム強化

ー文法力(文法抜きにまともな英文はかけない)

ー表現力(英作文力)


すべて入っている。そしてその先生が付け加えて

話してくれたことは、


「自分の力でかけたことはいずれ口から自然に

 出てくるようになるのよ」


と。


言語学分野における統計調査の結果に基づいて

このことが立証されている、と教えてくれた。


・・・とうわけで、

わたしもレッスン受けてくれる皆さんに

「継続できるペースで」との前置き付きで、

やってもらっている。


そしてノートを写メしてもらい、レッスンの中で

一緒に見ていく。そこで文法のチェックをしたり、

違った表現をお伝えしたり、発音のレッスンに

活用したりする。


これバカにならない。やはり。


バカにならない1番の要素は、

実は、書いている本人に「書けるという自覚」が

芽生えてくることなのではないか、と疑っている。


この1〜2ヶ月間の変化でわかりやすいのは、


1. 書く文章がとにかくみんな長くなっている。

2. 感情表現に関しての記述が増えてきた。

(最初は「行動」が中心。I went shopping with my friend. 的な。)

3. 間違ってもいいからとにかく「書く」ガッツが増大。


これらの変化はどう考えても

「書ける自信」からきているのだと思う。


わたしはもともとの本業が「心・意識」を扱う分野で

あるため、どうしても自分の興味がそちらにいってしまうが、

「モチベーション」がやってくるところでもあるので、

無視はできないし、そこを醸成することは、

確実に上達の道に近づくことでもあると思っている。


わたしが努力すべきことは、

一緒に学ぶ人が「飽きない」ことだなあとまず思う。

そして、「教える」というよりは「シェアする」という

気持ちで今までもやっているしこれからもやっていきたい。


ひとりひとり同じ「英語」をとってもニーズは違う。

その「ニーズ」とその人の「興味」に限りなく

アプローチしていきたいなあと思う次第。


わたしもおかげでいろんな本が読めたり、

単語が知れたり、確実に学んでいる日々なのであーる。

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