高尾での時間
先週は、絵を描いた週末だった。
金土は、シドさんのCreative Vision for Life
クリエイターズコース by Unicaで、
日曜日は、ハマダヨーコさん定例クラスで。
ここのところ、日食前あたりから、
いつになくモヤっとしていた。
モヤ程度じゃないかな、
ダウナーdownerな感じ。
かといってジタバタしてもしょうがない
ってことはこれまで学習してるから、
そんな自分を観察したり、
放っておいたりした。
日食ー新月の日あたり、
かなり重々しかった。久々な感じで。
理由を挙げようと思えば
なんとなーく挙がるけど、
どれをとっても特別なことは、ない。
日々考えていることだったりするから。
なんだかスカっとしないなあ〜と思う
タイミングでの、クリエイターズコース
だった。ありがたいと思った。
そして案の定、
描いても
描いても
葛藤がやってくるんですわ
・
・
・
まったくもって素敵じゃない
(いつもに増してひどい)
なんでこの色にしたんだろう
(どの色もしっくりこない)
またいつものパターンだなあ
(好きなんだろうけど、他に方法ないの?)
・
・
・
そんな自分の心の声に
隅の方に追い詰められる感じがしたり、
嫌になりそうになったり、
ひとりやさぐれ感満載で、
フガフガしていた初日。
外は静かに雨が降っていた。
今回は、ヘルパーとしての役目が
あったことが、そんな声から
一瞬離れることに一役買ってくれた。
初日が終わって、
なんだか気もそぞろ。
同部屋の素敵女子のエンタメ最高だった。
そして好きじゃない1枚目の絵が
どうにも脳裏をチラつく。
寝つきも若干遅めだった。
目が覚めたらすでに朝だった翌日。
晴れてはいないが、雨は止んでいた。
2日目は、外を歩いてみることから。
独りでポツポツ歩き出す。
そういえば誰ともすれ違わなかった。
会場のおおるりの家の庭園から
山へと続く遊歩道を歩きながら、
芽の出始めている木々の枝が目につく。
膨らんでいる芽
木を見て森を見る
森を見て木を見る
そんなフレーズの一部を
シドさんが説明に引用したのが
耳の奥に残っていたのか、
枝先の小さな芽を見ていた目線は、
だんだんと引いて広がっていき、
木々の枝の全体を見ていた。
広がる木々の枝
そこでふと気づく。
昨日最初に描いた気に入らない1枚、
木を描きたかったのかも、と。
そう思うと、花を咲かせたくなった。
木々の美しい花に触発されて。
自然が織りなす模様は本当に美しい。
幾何学的な美しさと、
規則性を超えた美しさが融合している。
枝の広がり方、
葉っぱや花のつき方。
会場に戻って、あの嫌な絵に
もう少し時間をかけてみようという
気になれた。枝先に咲く花を加えた。
「描いた絵を外で見てごらん。」
シドさんの提案を実行してみる。
黄色の強めな会場の照明の下で
見るのとはまた違った色味に見えた。
この絵はここで一旦完成にしよう。
そう思えて次の白い画用紙を
手元に迎えたことが、
嬉しかったりした。
これまで、とっちらかってしまった
絵はいつも傍に置きっ放しに
していたからだ。
これは、普段の暮らしの中でも
そんな風にしていたに違いない。
何かはよくわからないけれど、
何かを終わらすことができた、
そんな気持ちになれたことがうれしい。
2日目に描いた数枚の絵は、
1日目とは違ったリズムで、
筆を持つ手が動いた。
これが、今回わたしが高尾で体験した
ことの一部だ。
一緒に参加した皆さんにも
それぞれの違った体験があったに
違いない。
とても静かに、それでいて強烈に、
エネルギーが動いていたのを感じた。
その場をホールドしていてくれる
シドさんの、そのホールド力そのものに
たまらなく憧れるのだ。
何かが終わったから
きっと新たな何かがはじまるんだろう。
そこに開いていようと思う。
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